格安SIMはどれほど通信費を安く抑えることができるのか?

格安SIMに乗り換えると月々のスマホ利用料を見直すチャンス

「格安SIMを検討してみよう!」と思う一番の動機は、この通信費を安く抑えるということなんじゃないかと思います。

格安SIMを利用する最大のメリットと言っても言い過ぎではないかもしれません。

ある程度の時間と労力を使ってまで、わざわざ携帯会社の乗り換えを検討するのには、やはりそれなりのプラスのポイントが欲しいところです。

逆の言い方をすると、利用用途的にもあまり適さず、かつ、毎月の通信費的にも今使っているスマホやガラケーとほとんど変わらないようであれば、格安SIMを利用するメリットはあまりないと言ってもいいかもしれません。残念ながら。。。

とは言え、昔から大手のキャリアで契約をし続けていて、パケット通信し放題のプランに昔契約して以降、たいして見直しもしていないようなかたでしたら、かなりの確率で利用料金は安くなると思います。まぁ最悪、格安SIMに乗り換えて契約するところまでは行かなくても、今のキャリアとの契約は引き続き継続するとして、その範囲内で契約中のプランの見直しとかまではやっておくキッカケにしてしまっても損はないのかなぁと思います。このサイトの主旨とは若干異なりますが、それもまぁいいのかなぁと個人的には思います。

気になる具体的な通信の減少額のシミュレーション

気になる具体的な通信料の減少幅ですが、今のキャリアでのご契約プランと今後の格安SIMで契約したプランの差額になるため、一概に「いくらになります!」とは言いにくいのですが、以下にいろいろと前提を置いたうえでの簡単なシミュレーションを書いてみました。1つの参考例として見てみていただけると、より具体的にイメージができるかと思います。

今のキャリアでの契約内容

基本プラン 900円

パケットし放題サービス 6000円

その他オプション契約 1000円

通話料 1000円(無料通話分からの超過分)

税 712円

合計 9612円

格安SIMでの契約内容

データ通信+音声通話 1500円

通話料 1000円

税 200円

合計 2700円

差額 約7000円!!!

結構デフォルメして書いているところはありますが、相当な金額を節約できそうな匂いがしてきました。

実際にはこのようなケースだけではなく、もっと節約金額が少なかったりするようなケースもあるとは思いますが、それなりに魅力的な数字が出てくる可能性はどなたにもあると思います。

また、乗り換えをきっかけに「いっそスマホも新しいのにしようかしら?」といったかたもいらっしゃるかもしれませんので、実際の節約額はさらに少なくなるかもしれませんが、それでも、これだけ毎月の節約額があるのであれば、今話題の最新機種とかを購入しても何か月かのスパンでみるのであれば、十分におつりがきそうです。

節約金額は十人十色だと思いますが、いろいろと試算してみると、より具体的なメリットをイメージ出来るでしょう。

キャリアで利用していた携帯電話番号を継続利用可能

これは当たり前と言えば当たり前なのですが、はずすことは出来ないポイントでもあるので一応あげておこうと思います。

当然ですが、今まで大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)で利用していた携帯電話番号はそのままの番号を継続して利用しつつ、格安SIM事業者に乗り換えることが可能です。
乗り換え後も同じ番号のままです。知り合いに「携帯番号が変わったよー」といったようなメッセージを送りまくる手間も当然必要ありません。

ま、正直これが成り立たないようであれば、格安SIM事業者も商売あがったりと言えば上がったりなんですけどね。。。

なんせ、乗り換えのたびに携帯番号が変わってしまうような仕組みになってしまったら、ほとんどの利用者が自分も含めて、会社を変えようとはそうそう思わなくなってしまうでしょうから。。。

格安SIMの通信スピードは実際どうなのか?

私たち利用する側からして気になるポイントの大きな部分を占めているのはやはり、「実際格安SIMのスピードってどうなの?」という点だと思いますので、その点について書いていきたいと思います。

格安SIMの通信の仕組み

違う記事でも書きましたが、格安SIM事業者は、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)から電波を借りてきてサービスを提供しています。

電波は利用者数で按分して利用

電波は一度に通信できる上限量が決まっているのですが、その限られた電波の中に、相当多くの利用者を詰め込んでサービスを営んでいます。

飲み会の会計の際の割り勘と同じで、料金は同じでも割り勘要員が多いとひとりあたりの支払金額が少なくなると同じように、電波の上限は決まっていながらも同時利用者が多いため、結果的に利用者ひとりあたりに利用できる電波の幅は少なくなってしまいます。

昼間のオフィス街での傾向

早朝や深夜帯はそこまで通信スピードは落ちないようですが、オフィス街のお昼休み時間など、多くの利用者が同じような場所で集中して利用していそうなタイミングでは、どうしても通信スピードが遅くなってしまうようなこともあるようです。

tips!!

大手キャリアであっても、花火大会など膨大な見物客が狭い範囲の場所に集中する場合、電話がかかりにくなるような経験をしたことがあるかたもいらっしゃると思います。
それと似たような現象がオフィス街の昼間のど真ん中で発生していることになります。

実際は通話等ができなくなるわけではないのですが、重たいWebサイトとかを開こうとすると、やはり体感的に遅くなっている気がすることはあります。

もし、平日昼休みオフィス街でガシガシyoutubeとかの動画を見たい!久しぶりにジャック・バウアーに会いまくりたい!といったようなことがあるようでしたら、都心の各駅での早朝・お昼間・夕方帰宅時間帯での通信スピードを測定しているような記事も数多く書かれていますので、そのような記事をよく調べた上で契約すると、あとあとこんなはずじゃなかったといったことが起きにくくて良いと思います。

通信スピードに関する感想はミスマッチが起こりがちなポイント

通信スピードに関して、ネガティブな部分だけ書いてきてしまいまいたが、あとあと「こんんはなずじゃなかった!」となりそうなポイントの一番の部分のため、ちょっと細かく具体的に書いてみました。

こんな場所・時間帯・利用用途であれば実用性十分

ただ、これだけでは、いかにも「格安SIM = 通信スピードは遅い」という画一的な方向にミスリードしそうですので、いかにも付け加えて書いているみたいですが、ポジティブな面も書いておこうと思います。

記事の上のほうでは、

都心のオフィス街で

昼間で

動画をガシガシ見る

という超ピンポイントでの話しを書いていました。

どういう利用シーンを想定しているか?

逆の言い方をすると、それ以外の利用方法であれば、十分な通信スピードが確保できていると思っています。

通話はもちろん問題ないですし、データ通信に関しても、不自由は無いようです。(実際の利用者からホントのところを聞いてみました。)

結局のところ、どのような利用シーンでの利用を考えているのか?というところ次第だと思います。

自分自身のよく利用する時間帯・利用用途・利用場所をよくよく考えたうえで「通信スピードが問題となり得るのか?」を考えてみて、許容範囲に収まるかを吟味してみてください。

格安SIMの通信エリア

格安SIM事業者が通信ができる仕組み

別の記事で書いていたように、大手のキャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の電波を利用してサービスを運営していますので、自分が契約する格安SIM事業者がどのキャリアから回線を借りているのかによって、通信ができるエリアが大きく左右されることになります。

大手キャリアと通信エリアは同じ

例えば、大手キャリアであるドコモと直接スマホの契約をする場合と、ドコモから電波を借りてサービスを運営している格安SIM事業者と契約する場合とでは、通信ができるエリアは基本的には同じです。

通話にもデータ通信にも同じことがあてはまります。

そしてこれは、auやソフトバンクから電波を借りてきている格安SIM事業者の通信エリアについてもドコモと同じことが言えます。

ですので、例えば現在ドコモと契約していたとしてスマホのアンテナ表示がバリバリ立っているような場所であれば、ドコモから電波を借りてきている格安SIM事業者と契約したとして同じようにスマホのアンテナ表示を見てみると、同じようにバリバリ電波が立っていることになるハズです。

通信エリアに外せない条件がある場合は要注意

仮に、通信エリア的に外せない条件(どこそこの建物の地下にある行きつけの飲み屋Xは、ドコモの電波だけが良く入るんだよね~的な個人的な経験。)がありつつ、格安SIMに乗り換えてみたいという場合には、契約しようとしている格安SIM事業者がどのキャリアから電波を借りてきているのか?についてはよく確かめたうえで契約したほうが、あとあと「思ったよりも電波つかまないなぁ」といったことが起きにくくなると思いますので、注意しておくとよいでしょう。

格安SIMがなぜ通信料を安くできるのか徹底解説

格安SIMの代名詞としてまず頭に思い浮かぶこととしては、

「とにかく通信料を安く抑えられる!」

「今利用しているキャリアの月額料金と比較してください!」

といったような、兎にも角にも利用料金を安く抑えられて家計にも優しく浮いたお金をそのほかのこと、例えば旅行やショッピングなどに有効利用していこうよ!というキャッチコピーだと思います。

今回は、どのような仕組みで月額料金を大手キャリアと比較してそんなにも安くすることができるのか?というその仕組みについて簡単に説明していこうと思います。

ただ、まずその料金の仕組みについて説明をする前に、そもそも格安SIMの通話やデータ通信はどのようにして実現できているのかについて説明したほうが話しがより理解しやすくなりますので、そちらのご説明から始めたいと思います。

格安SIMが通話やデータ通信が可能となる仕組み

通話やデータ通信が可能となる仕組みですが、大手の3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の電波を借りてきて、その電波を利用して、サービスを提供することで実現しています。

この”借りてきて”というところがミソで、大手キャリアと契約している場合に利用している電波と同じ電波を、格安SIM事業者と契約しても利用し続けることができることにより、ある程度の通話品質であったりデータ通信品質が担保されることになり、また、格安SIM事業者が無線通信の設備とかをイチから設備投資しないで済むことによって、通信料を安く抑えることにもつながってくることになります。

ちなみに、一部の格安SIM事業者を除くと、大部分の会社はドコモから電波を借りてきて、その電波を利用して格安SIMサービスを提供しています。

格安SIMの通信料が安く抑えられている仕組み

さきほど、電波を大手キャリアから借りてきているということにより格安SIMを運営していると書きましたが、実は、電波は、一度に扱える通信量の上限が決まっているのです。

格安SIM事業者はその限られた電波の中に、相当多くの利用者を詰め込んでサービスを営んでいくことによって、ドコモから電波を借りるお金をできるだけ低く抑えていて、結果的に、私たち利用者の通信費を低く抑えることができるようになっています。

違った見方をすると、その限られた電波の中に相当多くの利用者が詰め込まれていますので、大手のキャリアのスマホとかに比べると、格安SIM事業者の通信スピードは遅くなりがち、というデメリットが生じることにもなってしまっています。。。

格安SIMと一口に言うけれど独立系から大手キャリアのサブブランドまで存在し戦国時代の様相

格安SIM事業者は独立系から大手キャリアのサブブランドまで数多く存在

格安SIMと一口に言いますが、実は格安SIMを提供している事業者は400社程度存在していて、実際筆者もすべては把握しておりません。。。汗汗(2017年11月時点)

そんな星の数ほど存在する会社の中から契約候補とする会社を一つだけ選ぶなんて、普通に考えるとできませんよね。。

差別化ポイントは?

なにしろ、料金もその他のサービス体系も一見すると各社似たような感じなのですが、細かく比較すると微妙に違う、という一番見分けがつきにくいような違いとなっていることがほとんど。

各社で大きく特色があり、圧倒的な差があるような会社ばかりであれば、まだ比較もしやすく、自分自身の用途や外せないポイントとの比較で会社を選び出すこともまぁやりやすいのですが、そんなこともないような状態です。

とは言え、ここで立ち止まってしまっては、せっかくの機会をみすみす見逃してしまうことになるかもしれませんので、日本人の悪い癖かもしれませんが、一旦は、大手と言われている格安SIM事業者に絞って検討してみてはいかがかと考える次第です。

よく目立っている事業者に絞って比較検討するのも手

と言うのも、格安SIM事業者といっても、実は会社の事業規模や契約者数も大小さまざま、本当にいろんな企業が入り乱れているような状況です。これまでの格安SIM黎明期に事業参入しては見たものの、それほどの契約者数の獲得には至っておらず、今後のサポート体制の維持・向上に対して正直不安のある会社との契約は避けたほうが無難かなぁと思います。

そうなると必然的に検討候補となる格安SIM事業者は一部の大手に絞られてきて、その中から比較検討して、自分に合った会社を選び出すことになります。

有名どころで一例を挙げるとすると、以下のような事業者をラインナップとして挙げることができます。

・IIJmio
・OCN
・楽天モバイル
・mineo
・dmmモバイル
・LINEモバイル
・・・

これでもまだ多いですか??

利用者目線からすると安心感は欲しいところ

ただ、会社によってはTVCMを頻繁に放映しているような事業者もあり、なんとなく見覚え・聞き覚えのあるような名前も含まれているのではないでしょうか?これら比較的聞き覚えのあるような事業者であれば、今後のサポート体制とかが急にサービスレベルが落ちるというようなことは考えにくく安心感があるかなぁと思います。

では、ある程度候補が絞られてきたと思いますので、料金体系や通信スピードといったような具体的な比較検討項目について、どのようなことに気を付けながら検討していかなければいけないか、具体化していこうと思います。

格安SIMに向いている可能性のあるひととは?

格安SIMや格安スマホというワードがニュースや雑誌で取り上げられるようになってから随分と久しいですが、最初のころのブームのような感じもだいぶ落ち着いてきて、それなりに格安SIM(格安スマホ)を利用するメリットやデメリット、向いているひと/向いていないひとがだいぶハッキリしてきた感じがあります。

一部の格安SIM事業者は継続してTVCMとかも打ってますし、暑すぎず冷めすぎず、ちょうどいい温度感になってきたのではないでしょうか?

格安SIMに向いているひと

いきなりではあるのですが下にいくつかの項目を挙げてみました。

もしもどれかに当てはまるようであれば、格安SIMを検討してみても良いかもしれません。

いくつも該当するようであれば、ぜひぜひ検討していきましょう!

  • 少しでも家計の助けになりたい
  • 毎月の固定費を少しでも下げたい
  • 子供が大きくなってきて、スマホデビューしたいと言ってきた!汗
  • 実家の両親に格安SIMについて相談された。。。(スマホデビュー含む)
  • 大きな声では言えないが、実はあんまりスマホを使ってない(使いこなしていない)
  • スマホは使うが、電話かメールかLINEくらいしか実は使っていない
  • 最新のスマホが大好き!で、中古の古いスマホが余りまくっている

格安SIMに向かないかもしれないひと

ただ逆に以下の項目のうちいくつかに当てはまるようであれば、今までどおりの大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)スマホでも十分かもしれませんね。

  • 携帯代金に不満はない
  • youtubeやアニメの動画をHD画質で見るのが3度のメシより好き
  • 実はキャリアメールを普段の連絡に使いまくっている

格安SIM/格安スマホは、「格安」を謳っているだけあって、キャリアのスマホに比べていくつかのマイナスポイントがあるのも確かです。

そのマイナスポイントが、自分自身にとって絶対に外せないポイントになっていないかをよく見極めたうえで乗り換えないと、あとあと「こんなはずじゃなかった」という目に合ってしまい、後悔して余計なストレスを感じることにもなりかねません。

乗り換えのための一連の手続きは、それなりに時間と労力を必要としますので、なるべく失敗しないようにしていきましょう。

まとめ

格安SIMには、通信料が割安だという点以外にもメリットもデメリットも数多くあります。しっかりと検討ポイントを吟味をしたうえで、賢く検討を進め、十分納得いったうえで乗り換えるようにしたいですね!