中古スマートフォン購入予定者必見!中古端末で気を付けるべき赤ロムの見分け方と対処方法

読者のみなさんは赤ロムという言葉をご存知でしょうか?

格安SIMを利用し始めるのに際して、スマートフォン端末を中古で購入して利用することもあると思います。

例えば、

新品にはこだわらないがiPhoneであることに高校生のお子さんが強いこだわりを持っていたり、

もしくは、実家の祖母がスマートフォンを利用し始めたいと孫の誕生に合わせて言ってきたけど、程度が良いものであれば中古でも全然問題ないよ、と言ってきた場合など。

想定される登場シーンはさまざまですが、かつての大手キャリアだけが携帯事業を営んでいた時に比較すると、格安SIMが話題に上るようになってきてからこちら、圧倒的に流通し利用されてきています。

実際に中古スマートフォン端末を入手するには、ヤフオクなどのオークションサイトや秋葉原などにある携帯の中古販売ショップとかで購入する必要があります。
その際に気を付けたい要素として、今回ご紹介する「赤ロム」というものがありますので、「赤ロム」とは何か?についてまずご説明したのちに、その対処方法についてご説明いたします。

「赤ロム」のスマートフォンを知らず知らずのうちに購入してしまっては、通話ができなかったり、返品するために余計な手間が発生するようなことにもつながりかねませんので、内容をよく理解したうえで、中古スマートフォンを利用するようにしましょう。

赤ロムとは一体何か?

読者の皆さんも経験があるとは思うのですが、スマートフォンを購入時、分割払いと一括購入を選ぶことができるようになっていますが、分割払いの契約にすることが比較的多いのではないでしょうか?
その分割払い期間は例えば24か月であったりと比較的長期に渡って期間が設定されるため、分割払いが完了するまでには、ある程度の期間が必要となってきます。

滞りなく順調に支払いが進んでいればよいのですが、仮に支払いが滞ってしまうと、通信会社のほうで該当スマートフォン端末を通信ができないように利用制限することができるようになっています。
この通信ができない状態のことを「赤ロム」と呼んでいます。

赤ロムだとどうなるか?

スマートフォンが「赤ロム」の状態だと、通話もデータ通信も利用することができません。
唯一できることと言ったら、仮に自宅にWiFiの機器があるようでしたら、そのWiFiの機器経由でインターネットに接続することは可能です。(別途プロバイダ契約はある前提ですが)

別の言い方をするとキャリアの電波を利用した通話やデータ通信は利用不可、と言い換えることもできます。

このことが格安SIMとどう関係してくるかですが、以前別のコンテンツでもご紹介しましたが、格安SIMは、大手キャリアから電波を借りてきて通信事業を運営しています、とご紹介しました。
つまり、スマートフォン端末と通信する部分を担っている電波についてキャリアに依存している以上、キャリアの電波を利用した通話やデータ通信ができなくなってしまうと、たとえ格安SIM事業者と契約し格安SIM事業者から送付されてきたSIMカードを利用していようとも、そのスマートフォン端末は通信ができないという状態になってしまいます。

赤ロムかどうかを確認する方法

スマートフォン端末が赤ロムかどうかを確認する方法ですが、電話で問い合わせるようなことは不要で、各キャリアともにWebから確認できるようになっています。
ここでは、その確認方法をご紹介します。

スマートフォン端末のIMEIを控える

スマートフォンが赤ロムかどうかを確認するためには、まず、スマートフォン端末自体の固有の識別番号を控える必要があります。
この識別番号のことはIMEIと言いますが、世界中で一意にスマートフォンを識別することができるようになっています。
IMEIの確認方法としては、3つほどありますので、確認しやすい方法で番号を控えてください。

IMEIの確認方法

電話番号アプリで確認する

この方法がiPhone含めすべてのスマートフォンで共通で実施でき一番簡単な確認方法だと思いますので、個人的には一番おすすめです。
手順としては以下の手順となります。

手順1:通話アプリを起動します。

通話アプリをまずタップ
通話アプリをまずタップ

手順2:通常電話番号を入力するところで以下のような番号を入力します。

*#06#

電話番号を入力する画面を利用してIMEIを表示させていきます
電話番号を入力する画面を利用してIMEIを表示させていきます
電話番号を入力する代わりに特定の番号を順番にタップ
IMEIを表示させるために、電話番号を入力する代わりに、”*” → ”#” → ”0” → ”6” → ”#”の順にキー入力

手順3:そうすると画面上にIMEIがポップアップ表示されます。

キー入力し終えて、IMEIが表示されたところ
最後の”#”を入力し終わると、画面が暗転し、画面中央にIMEIが表示される。

簡単ですよね。

箱に記載されている内容を確認する

これも簡単は簡単な方法なのですが、まず箱が無いと利用できないということと、すべての箱に記載されている訳ではないため、利用できたらLuckyくらいな感じです。

SIMカード挿入スロット横のプラスチックシートで確認する

これもすべてのスマートフォンで共通しているかは何ともなのですが、スマートフォンの電源を入れることなく物理的に確認可能ですし、スマートフォン以外の箱等も必要になりませんので、いざとなったときには、お試しください。

確認方法ですが、SIMカード挿入スロットを開けると、その脇に何やら引っ張り出せそうなシートが見えると思います。
それをゆっくりと引き出すとそこにIMEIが記載されています。

SIMカードの挿入口を開けたところ。SIMカードのトレイが見える。IMEIが記載されているシートは、トレイの下に隠れている
SIMカードの挿入口を開けたところ。SIMカード装着用のトレイが見える。IMEIが記載されているシートは、トレイの下に隠れていて、この状態では見えない。
SIMカード装着用のトレイを外したところ。先ほどまでトレイがあったところの下に、円形の引っかける穴が見える。
SIMカード装着用のトレイを外したところ。先ほどまでトレイがあったところの下に、円形の引っかける穴が見える。クリップなどで引っかけて手前に引っ張ると、IMEIが記載されたシートを引き出すことができるが、作業は慎重に行う必要があるので要注意。
IMEIが記載されたシートを引っ張り出したところ。実際には、このシートの裏側にIMEIが記載されている。
IMEIが記載されたシートを引っ張り出したところ。実際には、このシートの裏側にIMEIが記載されている。確認し終わったら、元の状態に戻しておこう。

ただ、そのシートは頑丈にスマートフォンとくっついているわけでもありませんので、あまり力強く引き抜くと裂ける可能性があります。
力加減には気を付けて確認作業を行ってください。

iPhoneの場合の確認方法

iPhone6よりも古い機種だと、スマートフォンの裏側に直に刻印されているので確認は容易です。

iPhon6sよりも新しい機種だと、SIMトレイに刻印されています。

Webで「赤ロム」かどうかを確認する方法

各キャリア共にWebから各スマートフォンの支払い状態を確認できるサイトを用意しています。
各社で購入履歴の共有化まではされていませんので、購入時点でのキャリアによって適切なキャリアのサイトで確認する必要はありますが、間違えても怒られたりはしませんので、自信をもって確認していきます。(笑)

各社微妙に見え方が違いますが、以下にドコモの場合の画面のイメージを付けておきます。参考にしてみてください。

ドコモ

Webサイト:ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト

 

ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト
ネットワーク利用制限携帯電話機確認サイト

 

次の画面でIMEIを入力すると、ネットワーク利用制限がかかっているのかどうかがその場でわかるようになっている。

画面の表記としては、以下。

〇:ネットワーク利用制限なし。分割払いもすべて支払い済み。

△:ネットワーク利用制限なし。分割払い中ため、今後滞る可能性もアリ!

×:ネットワーク利用制限あり。既に分割払いが滞ってしまっている。

ソフトバンク

Webサイト:ネットワーク利用制限の確認

ネットワーク利用制限の確認サイト
ネットワーク利用制限の確認サイト

au

Webサイト:ネットワーク利用制限携帯電話機照会

ネットワーク利用制限携帯電話機照会
ネットワーク利用制限携帯電話機照会

 

 

tips!!

大きな注意点として、購入時は支払い途中(赤ロムではなく、通信可能)であっても、その後、支払いが滞り赤ロムとなることがある、という点には注意が必要

なので、基本、

×(赤ロム)のものは絶対買わない

△のものも可能な限り避ける

(ただし、利用シーンとして自宅(もしくは外出先でもWiFiルータを持っていき)でのWiFi利用のみを想定しているのであれば当然可)ようにしましょう。

 

ではスマートフォン端末購入時にどのように注意するべきか?

中古販売ショップの場合

ある程度のお店では、ガラスケースの中に陳列されているスマートフォンの分割払いの状況について、値札に、値段やスペックと共に記載されている場合があります。
その場合は、大事な情報ですので見過ごさないように注意して確認する必要があります。

ただ、そういった情報が値札に記載がない場合は、恥ずかしがらずに素直に店員さんに聞きましょう(笑)

だいたいの場合において、「これは赤ロムではない」と言ってくれます。最初は恥ずかしいものですが、じき慣れます。

オークションサイトの場合

販売商品の詳細情報を記載している欄に、スペック等と共に赤ロムかどうかの表記がある場合が、まぁ多いです。
ただ、場合によっては、記載がない商品もあります。
これらの場合でも、IMEIの表記は基本的には掲載されているため、その情報をベースに、上のほうで記載しました各キャリアのネットワーク制限の有無を確認するサイトで検索をかけ、赤ロムとなっていないかどうかを確認するようにしましょう。

念のため、もともと赤ロムかどうかが記載されている商品についても確認することをお勧めします。

赤ロムかどうかの表記もそもそもなく、また、IMEIの記載も無いような商品については、どんなに値段が安かろうとも、購入しないほうが無難でしょう。。
もちろん、出品者に問い合わせて教えてもらえれば赤ロムかどうかを確認することはできるのですが、そもそもの出品のスタンスとしてどうかしら?と思ってしまいます。

万が一赤ロムだったらどうするか?

返品する

オークションサイトにある販売ショップによっては、赤ロム保証をしているところがあります。
赤ロム保証とは、販売時点で赤ロムとなっているスマートフォンを販売しないことはもちろんですが、販売時点では分割支払い中であったものが、オークションで購入後どこかのタイミングで返済が滞り赤ロムとなってしまった場合、購入したスマートフォン端末を返品する代わりに購入代金を返金してもらえる仕組みのことです。
返品する手続きやアプリの引継ぎなど、スマートフォンの返品(およびその次のスマホへのデータの引継ぎなど)に伴う面倒な部分はありますが、安心感はずいぶん違います。

スマートフォン端末をオークションサイト等で購入する場合には、そういった保障の有無も参考にするとよいでしょう。

そのまま利用するか、転売する

 

オークションサイトの場合はよくありますが、ノークレーム・ノーリターンを条件に取引を行っているようなショップ(もしくは個人の出品者)がいます。(NC・NRと略すこともしばしばあります)

これらの出品者から落札した場合、取引成立後は何があっても取り合ってもらえない可能性が高いですので、返品できる可能性は低いです。

また、ネットワーク制限は一度かかってしまうと、制限解除は実施してもらえません。

これらのことから、この後としては、WiFiにしか接続しない状態となりますがそのままそのスマートフォンを利用するか、利用できないことを前提に転売するかしかありません。

 

まとめ

中古スマートフォンはちょっと。。という読者のかたは気にしなくても良いトピックにはなるのですが、SIMロック解除の手続きが以前よりずっと簡易にできるようになったり、iPhoneとか少し前の世代の端末であれば今でも比較的現役で動作可能だったりしていることもあり、中古での端末の取引も、以前よりだいぶ行われるようになってきました。

数多くある中古スマートフォン端末から選びさえすれば、掘り出し物もあり、中古であることが心情的に気にならないのであれば、かなりコストパフォーマンスが高くなる可能性もあります。

一方で、それこそ非常に残念な状態の端末にもそれなりな値段がついているようなケースもままあり、購入者側の気構えもある程度必要となります。

この記事が、中古スマートフォンと賢く付き合うことができることの一助になれば幸いです。

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