時間帯と場所によっては格安SIMの通信スピードは遅くない

利用場所と時間帯を選べば通信スピードに不満はない

通信スピードとしては、最大スピードはキャリアと同じスピードをうたっている格安SIM事業者が多いですが、それはあくまでも理論上の最大通信スピードでしかなくって、実際の利用に即してよく吟味する必要があるのは「実際どれくらいスピードがでるのか?」という点と、「自分自身の利用用途に照らし合わせたときに体感的に通信スピードが遅く感じるのか?速く感じるのか?」という点の2点が重要なポイントかと思っています。

少しわかりにくいかもしれませんので、それぞれについて、個別に説明していこうと思います。

理論上の最大スピード

これは大手キャリアも同じですが、机上で計算した理論上の最大スピードのことを表現しています。

「理想的な条件であれば、最大これぐらいのスピードが出ますよ」という数値には間違いないのですが、実際の利用シーンを考えると、そんな理想的な条件が揃った環境でスマホを使えるなんてことは基本的には無くって、この数値はまぁ参考程度くらいに考えておけばよいのかなぁと思っています。

この数値が各社で大きなばらつきがあれば、比較検討項目の1つとしてもよいのかもしれませんが、別の記事でも書きましたが、格安SIM事業者は大手キャリアから電波を借りてきて事業を運営しているという前提がありますので、はっきり言って差はありません。。

実際どのくらいスピードが出るのか?

神のみぞ知る、です。

って言ってしまっては身も蓋もなく、お叱りを受けそうですが、実際にはどのくらいのユーザが同時に利用しようとしているかによって大きく影響を受けてしまいますので、非常にお答えしにくいポイントだということはご理解いただけると大変助かります。。

ただ、このままでは、本当にいい加減な記事になってしまいますので、参考になりそうな情報はご紹介したいと思います。

このポイントは頭で考えてひねり出せるものでも無いため、多くの記事で実際に特定のスポット、例えば渋谷のスクランブル交差点だったり、大手町のオフィス街のど真ん中だったり、そんなところで早朝、昼間、夕方帰宅時間帯などのタイミングで、通信スピードを測定するアプリを利用して、実際にスピードを測ってみています。

googleとかで「格安SIM スピード 測定」とかで検索していただけると、わっと「・・・実測結果速報」みたいな記事が表示されてきますので、ぜひ参考にしてみてください。

体感スピードしては速いのか?遅いのか?

こここそが問題です。

記事の上のほうで、実際の実測値についてのレポートについてご紹介してみましたが、これもあくまで数値上の話であって、本当に重要なのは、各アプリなりLINEなりyoutubeなんかがストレスなく利用できるのか?という点でしかないと思いますのでそこについて少しお話してみようかと思います。

正直に言うと、体感スピードとして大手キャリアと差が出るケースもたまにはあり、HDの動画なんかを大手町のオフィス街の昼休み中に視聴しようとするのは、かなりストレスがかかる状況になると思います。

ただそういうケースはまぁ稀であって、普通のWebサイトとかを表示させようとして、「体感スピード」として困ってしまうほどの差が出るかというとそんなことはもちろんなく、実用上問題なく使うことができます。それに、当然と言えば当然ですが、LINE程度の利用でしたら、何の不自由もなく利用できます。仮にyoutubeとかの利用であっても、多くの利用者が一度に利用しそうな場所や時間帯でなければ問題なく利用できますので、いつ・どこで・どんな用途で利用しようとしているのか?次第になってしまう、というのが実際のところとなってしまいます。

まとめ

この辺の話しを断定的に言うことができないのもスピード問題が厄介であり、また、もどかしい点ではあるのですが、格安SIMを利用するうえでは避けては通れないポイントではあるので、あえて細かく書いてみましたし、少しネガティブなトーンで書いてみています。

ちゃんと使えますよ、ということを最初は書こうと思ったのですが、あまりにバラ色なことばかりを書いて変に期待感だけ煽ったとしても、あとあとこんなはずじゃなかった!とはなって頂きたくないため、トーンを下げてやっぱり書くことにしました。

「じゃぁ、メリットのカテゴリーに書くなよ!」ってお叱りを受けそうですが、契約前に予想していたほど遅くない、という点で筆者個人的にはメリットに感じている部分でもあったため、敢えてメリットのカテゴリーに入れています。体感には個人差がある、ということで、締めさせていただけると幸いでございます。。。

格安SIMの通信可能エリアはキャリアと同じ

格安SIMの通話やデータ通信の仕組みとして、キャリア(ドコモ、AU、ソフトバンク)の電波を借りてきて、その電波を利用して、サービスを提供しています。

これから契約しようとしている格安SIM事業者がどのキャリアから電波を借りてきているかによりますが、基本的には借りてきているキャリアの通話エリアと同じエリアで格安SIMを利用できると思って問題ありません。

逆に言うと、キャリアでも通話ができないようなエリア、例えば奥深い山奥などで格安SIMだけ通話ができるようなエリアが存在するかというと、存在しない、ということになります。

格安SIMはどれほど通信費を安く抑えることができるのか?

格安SIMに乗り換えると月々のスマホ利用料を見直すチャンス

「格安SIMを検討してみよう!」と思う一番の動機は、この通信費を安く抑えるということなんじゃないかと思います。

格安SIMを利用する最大のメリットと言っても言い過ぎではないかもしれません。

ある程度の時間と労力を使ってまで、わざわざ携帯会社の乗り換えを検討するのには、やはりそれなりのプラスのポイントが欲しいところです。

逆の言い方をすると、利用用途的にもあまり適さず、かつ、毎月の通信費的にも今使っているスマホやガラケーとほとんど変わらないようであれば、格安SIMを利用するメリットはあまりないと言ってもいいかもしれません。残念ながら。。。

とは言え、昔から大手のキャリアで契約をし続けていて、パケット通信し放題のプランに昔契約して以降、たいして見直しもしていないようなかたでしたら、かなりの確率で利用料金は安くなると思います。まぁ最悪、格安SIMに乗り換えて契約するところまでは行かなくても、今のキャリアとの契約は引き続き継続するとして、その範囲内で契約中のプランの見直しとかまではやっておくキッカケにしてしまっても損はないのかなぁと思います。このサイトの主旨とは若干異なりますが、それもまぁいいのかなぁと個人的には思います。

気になる具体的な通信の減少額のシミュレーション

気になる具体的な通信料の減少幅ですが、今のキャリアでのご契約プランと今後の格安SIMで契約したプランの差額になるため、一概に「いくらになります!」とは言いにくいのですが、以下にいろいろと前提を置いたうえでの簡単なシミュレーションを書いてみました。1つの参考例として見てみていただけると、より具体的にイメージができるかと思います。

今のキャリアでの契約内容

基本プラン 900円

パケットし放題サービス 6000円

その他オプション契約 1000円

通話料 1000円(無料通話分からの超過分)

税 712円

合計 9612円

格安SIMでの契約内容

データ通信+音声通話 1500円

通話料 1000円

税 200円

合計 2700円

差額 約7000円!!!

結構デフォルメして書いているところはありますが、相当な金額を節約できそうな匂いがしてきました。

実際にはこのようなケースだけではなく、もっと節約金額が少なかったりするようなケースもあるとは思いますが、それなりに魅力的な数字が出てくる可能性はどなたにもあると思います。

また、乗り換えをきっかけに「いっそスマホも新しいのにしようかしら?」といったかたもいらっしゃるかもしれませんので、実際の節約額はさらに少なくなるかもしれませんが、それでも、これだけ毎月の節約額があるのであれば、今話題の最新機種とかを購入しても何か月かのスパンでみるのであれば、十分におつりがきそうです。

節約金額は十人十色だと思いますが、いろいろと試算してみると、より具体的なメリットをイメージ出来るでしょう。

キャリアで利用していた携帯電話番号を継続利用可能

これは当たり前と言えば当たり前なのですが、はずすことは出来ないポイントでもあるので一応あげておこうと思います。

当然ですが、今まで大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)で利用していた携帯電話番号はそのままの番号を継続して利用しつつ、格安SIM事業者に乗り換えることが可能です。
乗り換え後も同じ番号のままです。知り合いに「携帯番号が変わったよー」といったようなメッセージを送りまくる手間も当然必要ありません。

ま、正直これが成り立たないようであれば、格安SIM事業者も商売あがったりと言えば上がったりなんですけどね。。。

なんせ、乗り換えのたびに携帯番号が変わってしまうような仕組みになってしまったら、ほとんどの利用者が自分も含めて、会社を変えようとはそうそう思わなくなってしまうでしょうから。。。