「格安SIM」と聞いて、まず頭に思い浮かぶのは、どんなことでしょうか?
格安SIMの代名詞として、まず頭に思い浮かぶことと言えば、
とにかく通信料を安く抑えられる!
今利用しているキャリアの月額料金と比較してください!
といったような、「毎月の携帯利用料金の安さ」ではないでしょうか?
総務省の平成29年版の情報通信白書で、携帯電話の通信料金を確認すると、一番料金設定が安いモデルでも4484円/月となっています。
このスマートフォン料金に比較すると割安な格安SIMとしては、毎月の通信料を安く抑えられた結果、浮いたお金を例えば旅行やショッピング、女子会といったその他の消費行動に有効利用していこうよ!というキャッチコピーでダメ押しをしてきます。今回の記事では、格安SIMがどのような仕組みで月額料金を大手キャリアと比較してそんなにも通信料を安くすることができるのか?というその仕組みについて簡単に説明していこうと思います。
ただ、その料金の仕組みについて説明をする前に、そもそも格安SIMの通話やデータ通信はどのようにして実現できているのかについてまず説明したほうがより理解しやすくなりますので、そちらのご説明から始めたいと思います。
格安SIMが通話やデータ通信が可能となる仕組み
格安SIM事業者は、通話やデータ通信をどのようにして私たちにサービス提供してくれているのでしょうか?
早速タネ明かしをしてしまいますが、大手の3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)の電波を借りてきて、その電波を利用して自分の会社のサービスを提供しているんです。
この“借りてきて”というところがミソで、大手キャリアと契約している場合に利用している電波と同じ電波を、格安SIM事業者と契約しても利用し続けることができます。
その結果として、ある程度の通話品質であったりデータ通信品質が担保されることになります。電波としてはキャリアと同じものを利用してサービスが提供されるので、このような品質の担保ができることになるのです。
また、このキャリアの電波を借りてきてサービス提供している、ということは別のメリットも生んでいて、格安SIM事業者が、莫大な投資費用が必要となる無線通信の設備とかをイチから準備しないで済むことになります。
なにしろ、設備を丸っと借りてきていますので。
これにより、通常必要となる設備投資が不要となるため、格安SIMの通信料を安く抑えることにもつながってくることになります。
ちなみに、一部の格安SIM事業者を除くと、大部分の格安SIM事業者はドコモから電波を借りてきていて、そのドコモの電波を利用して格安SIMサービスを提供しています。
ただ、最近では、auやソフトバンクの電波を借りてきてサービス提供している格安SIM事業者も出てきていますので、この辺の情報も、実際に契約する格安SIM事業者を選ぶ際の大きなポイントとなってきます。
格安SIMの通信料 が安く抑えられている仕組み
さきほど、格安SIM事業者は、電波を大手キャリアから借りてきているということにより格安SIM事業を運営していると書きました。
ただ、実は、電波は一度に扱える通信量の上限が決まっているのです。
そして、格安SIM事業者はその限られた電波の中に、かなり多くの利用者を詰め込んでサービスを営んでいくことによって、ドコモから電波を借りるお金をできるだけ低く抑えるようにしています。
その結果、私たち携帯利用者への価格設定も低めに設定することができているようです。
違った見方をすると、その限られた電波の中に相当多くの利用者が詰め込まれていますので、大手のキャリアのスマホの通信スピードに比べると、格安SIM事業者の通信スピードは遅くなりがち 、というデメリットが生じることにもなってしまっています。。。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回の記事では、
格安SIM事業者が通信サービスを提供できる仕組み
格安SIMの通信料 が安く抑えられている仕組み
について解説してきました。
さわりだけでも仕組みを理解しておくことで、実際に契約を行う際の判断のときに適切に決めることができると思いますので、頭の片隅にでも今回の記事のことを覚えておいてくださいね。